まだ続くのさ。俺たちの果てしない物語。

ライの9年本2冊合わせて。はっきり言ってあたしはこの本2冊に対して否定的です。他の方の感想をファンサイトでしか見てないから、一般的に見てどうなのかはさっぱり分からないけれど、『本音が聞けた』以外に価値はないと思う。そして別にライの本音なんて聞けなくても良かったし。だって芸人なんだから。ライのスタンス的に見ても、本音を伝える意味があるのか分からない。あたしは熱狂的なファンじゃないし、だからかもしれないけれど、ライの本音なんて『売れたい』以外は別に伝えてくれなくていい。
そしてなによりも問題は、これが出版されてるのがあくまで吉本であるという点。男前芸人であること、ライブの集客力はあること、優等生ではないこと。そんな彼らの苦悩の季節を追う9年本。なによりもDVDは売れていることを考えれば、そりゃ吉本は発売するさ。ある程度は売れるだろうってあたしにだって予測がつく。でも、あと何年か待ってでも、別の出版社が出そうと言ってくれるのを、言ってくれるまでライ自身が本当に売れるのを、待つべきだったんじゃないの。そうやって発売しないと、本当は意味がないんじゃないの?努力してきたの知ってるよ。苦労してるの知ってるよ。本を読めば、たくさん悩んできたのも理解できるさ。だけどこれじゃ、まるでただの一発屋と変わんないんじゃないの。男前芸人ブームが去った時、ライに何が残るの。何度転んだって立ち上がれるの、知ってるけど。生半可な気持ちじゃないの、伝わってるけど。売れたくって必死なのよく分かってるけど。このタイミングでホントに良かったの?9年間って短くない。もっと大切にしたって良かったんじゃないの。




あと本棚にも書いたけど、もういい加減僕たち顔で人気があるんですって認めちゃえよ。アイドル芸人にはなりたくないって、分かるけどさ。それがライなんだけどさ。でも今はアイドル芸人なんだよ。そこを経て、いずれ売れればいいんじゃないの。アイドル芸人かとなめてかかってる一般視聴者に、意外と面白いと思ってもらえれば、それでいいんじゃないのかね。