始末に負えないふたり


マウスの調子がすっげー悪くてイライラしてます。そんなことはさておき、結構時期が外れましたがクイックジャパン76号の話です。読み終えてない本がたくさんあるっていうのに先に読んじゃいましたよ。ケンコバ師匠のインタビューが読みたかったんですけど、それより爆笑問題の方が印象的ですね。しかしあたしはこの雑誌を地味に毎回買っているだけれど、取り上げ方が、「ね、サブカルでしょ?」という感じで、苛立たせるんだけど嫌いじゃない。芸人を取り上げるなら旬の人よりも今回みたいな感じのほうがいいと思うけどね!20年経ったから言える事、しっかり楽しませてもらいました。


あたしは爆笑問題ボキャ天で知りました。まぁ後々それまでの経緯なんかは色んな媒体で目にする事があったので知ってはいましたけど、実際ここまできちんと2人がそれについて語っているのを見たのは初めてなので、非常に興味深かったです。余談ですがあるサイトさんで、爆笑問題が干されたのは松本人志への暴言によるものだ、という記事を読んだことがあるのですが、それとは全く時期がずれ過ぎていて、何をどう勘違いしたのか物凄く疑問に思った事があります。


内容に関してですが、あたしは一時期ラジオを毎週聴いていて、その頃から思っていたのですが、太田さんは今風に言うとKYってやつです。ラジオは正直、自分より絶対的に下である存在=田中さん、という空気感に堪えられなくて聞かなくなったのですが。というかそれを毎週毎週引き摺りすぎ。しかしこの記事を読んでから改めて思うのは、あー太田さんは子供なのだなぁ、と。小学校で流行るイジメ、というと言い方が悪いけれど、つまりはそんな感じで。あれが爆笑問題の持ち味の一つなのだと言われればそれまでなのですけど、そーいうのがあたしはもうホントダメなので。
改めて思った一番のことは(言い方がへんだな)、ここのコンビは、コンビじゃなきゃ意味がなく、面白くならないのだということです。田中さんの性格とキャラがあってこそ成り立つコンビであると。そして紆余曲折してきたからこそ今があって。例えばこの本の中には千原ジュニア氏のインタビューも載っているのですが、そこでジュニア氏は「事故があったから今がある」と語っていて(これは他にも色んなところで発言してるので知ってる人が多いと思うけど)、それと結局は同じ事なのではと思います。爆笑問題が何事もなく売れていたなら、きっと今のようにはなれなかった。確かに批判される事の多いコンビではあるけれど、それだけの注目度を維持する事は、きっと出来なかった。何が言いたいかというと、爆笑問題は仕事を選んじゃダメだということですよ。カラーに合うものを見つけれる嗅覚もないし、太田さんの面白さは、あたしは上の人と絡んだ時に特に発揮されると思っていて、けれど太田さん自体は、たとえば検索ちゃんなんかで下の人たちとワイワイやることの方を好んでやっているから。個人的には次課長の評価が高くて嬉しかったけれど、それは別の話として。



あと、放送作家による座談会、みたいなのがあるんですけど、その中で、「太田さんとジュニア氏の相性がいい」というのがあって。これがあたしは意外だったんですよね。むしろ合わないくらいじゃないかなと思ってたんですけど。これもまさしく、2人が昔のままだったならありえなかった事ですよね。


太田さんの語る、諸先輩方の話ですけど、それはあくまで太田さんの持論なんだけど、そういう考え方があるのか、としみじみ勉強させられます。



ジュニア氏とケンコバ師匠の話も書きたいんですけど、エントリー別けときます。分かりにくいから。なので最後に、あのー・・あたしはボキャ天にも結構思い入れがあってですね。あの番組からだと思うんですけど、事務所関係なしに色んな芸人が一気に出れるようになったのって。だから結構楽しんで見てたし、やっぱりあの番組から生き残ってきた人たちって、テレビ業界に関する基礎体力と思い入れが違うと思うんです。ああいう番組ってどうしても終わり方がお粗末になってしまうのはしょうがないんですけど、そんな中でも生き残ってきた人たちって、いきなり野放しにされて、その中で自分の居場所を試行錯誤しながら作ってきた人たちだと思うんですね。だからやっぱり何年か前にホリケンが言っていた、「ボキャブラ世代なめんなよ!」っていうあの言葉は、印象深くて、ホントなめてかかれねぇなぁと思います。だってお笑い事務所としては決して大手じゃない人たち(大田プロも多いよね、そういえば)ばっか生き残ってんだよ。それってやっぱ凄くないかな。東ックスにももっと頑張ってほしいです。あたしはあの長文ボキャブラがスキだったから。