小さな肩に背負い込んだ僕らの未来は、丁度今日の夕日のように揺れてたのかな。


記念すべき、全員無事で迎えられる(予定の)20周年が迫ってきている中、先日偶然、ある場所へ行くことが出来ました。


仕事関係で近くまで行っただけで、中には入れなかったけれど、その場所の横を通る事は出来て。なんだか、SMAPを捨ててまで行きたかった場所がここなのかと、思うと感慨深かった。そこへ中居正広は足を踏み入れた事があるのかな。あれからずいぶん時は経っているので、他のメンバーなら数度はあるかもしれない。いやないかな。分かんないけど中居正広は、多分ない。冷たいとかそういう意味じゃなくて、40を目の前にしてようやく自分の事に神経を使いだしているような男が、その場所に足を運ぼうと思えるものかどうか。そんな気持ちの余裕がこれまであったかどうか。年齢なのか、それとも世代交代が囁かれる事で肩の荷が降りたのか、ここ数年ならあるかもしれないけど。彼がいないと眠れないとまで言った彼は、あの頃、直近で別れた彼女の話をしてくれたり、いなくなった彼を許さないとはっきり伝えてくれたり。今よりずっとなんでも話してくれた、もう15年も前の「中居ちゃん」で。
あんまりにも中居正広が、それはもう熱心に、「応援しよう」「応援しなければダメなんだ」と言うから、ずっと泣けなかったけど。最後のスマスマで泣きじゃくってくれたから、あれはもう中居正広にとっては忘れたい過去かもしれないけど、泣いていいんだと思わせてくれて。いなくなってから「許さない」と口にしてくれたから、ああ怒ってもいいんだと教えてくれた。今よりずっと、言葉にして伝えてくれた。15年も経ってるのだから、戻ってほしいとは思ってないし、その過去があるから、この人は私達にとってリーダーなのだと思えるんだって分かってる。未練があるとしたら、彼が一緒にいた時の、安心したような、ノビノビとした、ラジオから聞こえてくる声。何故かやたらとニッポン放送に来てたよね、そういえば。2人の時ってなんか、ちょっと違った。勿論他のメンバーと2人になると、それぞれ違う空気が出る。それと同じように、彼と2人の時だけの空気が、あそこに確かにあったのに。
それを振り切ってまで、子供の頃からの仲間との温かい場所を捨ててまで夢を追い求めた彼は、今もまだ、夢の中にいるかな。最後のマンツーマン共演。トップでいてほしいと言った彼の言葉を、中居正広はまだ覚えているかな。