「頑張れ」と簡単に言えなくて君に贈る言葉ずっと探してる

誰もがみなこの光景を見て
「言葉が出ない」と言う。
だがその表現は
「作家」が絶対に使ってはいけない物である。
「言葉が出ない」と言った瞬間に
その人は「作家」ではなくなる。
「作家」とはそういう職業だ。
ならば。
ならば私はこの光景を見て
一体何を書けばいいのだろう?

どの土地に暮らそうともテレビをつければ毎日流れる被災地の景色。
それが次第に
「テレビで毎日見るもの」
に変わりつつある。
心ない人々はテレビを横目に見ながら
「なんだよまたこれかよ」
とつぶやく。
それは正しい事ではない。

私は今でも言葉を探し続けている。
私がそこで見た物感じた物を全て伝える言葉を
ずっとずっと探している。
それはきっと見つからないのだと思う。
それでも私は言葉を探す。
それが「作家」の仕事だからだ。

>http://goto.laff.jp/hirog/2011/05/post-86d2.html