チーム男子

っていうらしいです。【TEAM! チーム男子を語ろう朝まで!】を購入しました。つまり女の子の入り込めない男子の集団(たとえば部活とか)に女の子は憧れる、という感じかな?まぁ帯にね・・『吉本印天然素材』って書いてあってね・・内容はバッファロー吾郎FUJIWARAほっしゃん。の5人によるインタビューです。
ちょっと自分の話をさせてもらうと、当時あたしは大阪の祖父の下に住んでいて、でも生まれ育ったのは札幌で、まだ中学生だったのだけれど、諸事情で預けられる事になって、言葉の違う友達のいない街に全然なじむ事ができなくて、学校もろくに行かず、それでもそんな毎日を支えてくれたのは、久馬歩であり、当時の2丁目芸人さんたちでした。だからあたしは、天素ブームって、大阪の、それもかなり2丁目よりのところから見てたんですけど。だから多分知識が正しくないし、記憶も大分曖昧です。それでも一応。あたしの知ってる天然素材の話です。


このインタビューは是非当時をあまり知らないお笑いファンの方に読んでほしいなぁと思います。天素のブームって、東京でのものだったんですよね。メンツがメンツだから大阪でのブームという印象がなんとなくあるけど、まぁ帯番組もやってたし、多少は分かるんだけど、なんとなく、気付いたら売れてて、気付いた時は終焉を迎えていた、という印象。特にナイナイなんかは、気が付いたら売れっ子になっていたという印象が凄い強い。
内容読んでもらったら分かるんですけど、やっぱりナイナイって、天素の中でも下位のグループで。当時大阪にいて、大阪から天然素材というグループを見たとき、ナイナイってすごい不思議な存在だった。きっと東京の、タレントやトップクラスの芸人さんを見てきたスタッフの目線から見て、ずば抜けてタレント性が強いコンビであったんだろうと思う。だけどそれが理解できるだけの下地は大阪にはなかったから、だから凄い突然売れた感じがするし、天然素材内での特別扱いに納得がいかないメンバーが多かったんだろうと思う。今はみんな楽しそうに話しているけれど、当時は凄いラジオとかでも愚痴ってて。ああこれインタビュー是非読んでほしいなぁ。面白いぐらいナイナイの話題って上がってないから。当時の天然素材を考えたらそれがすごい分かる感じだから。ただでも、勘違いしないでほしいんですけど、決して当時、ナイナイだけが大阪で卑下されていたわけではないんです。それは今めちゃイケとかに天然素材メンバーが出演していたり、ナイナイのラジオに売れる前のほっしゃん。がよく出ていたりしていたことを考えれば分かると思うんですけど、よくは知りませんが、大阪で受けていた岡村さんの芸人からのイジメ、って決して天然素材内でのことじゃないんですよ。多分Jの付く人でしょ。ただ、天然素材が出来た頃って、ナイナイが入るんならもっと他にいるんじゃないの?という感じだったんです。それぐらいの地位だったんですよ、当時の大阪では。



もう何度かこれも言っているけれど、あたしはまた、今のbase芸人たちが、当時の天素と同じ過ちを繰り返すのではないかと心配です。結局のところ何故ナイナイだけがすぐに爆発的に売れて、そして今現在一定の地位を保てているのかというと、やっぱりナイナイって、ネタは勿論キャラも分かりやすいからだと思う。「俺たちは客に媚を売らない。自分達が面白いと信じてる道を歩く」というのは、まぁ言葉面は綺麗ですけど、初見の東京の客からすれば「だからなに?」ってなもんでね。そんな過ちを何度も繰り返しているはずの大阪吉本若手芸人さんたちは、今また同じ過ちを繰り返そうとしているように見える。



この本は、天素のインタビュー抜きにしてもちょっと面白そうです。まだ全部読めてはいないんですけど、モンキーパンチ×大塚康生インタビューとかもあって、男性の方は買うのに勇気のいる本ですけど、女性の方は是非。